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ジム（ジェイムス・タイラー）と雄司（鳥山雄司）のコール・アンド・レスポンス 鳥山氏がジェイムス・タイラー・ギターを初めて手にしたのは今から約18年前の 事でした。 まずローズ指板のスタジオ・エリートでジムバースト・フィニッシュを入手、その 直後、彼は新たにスタジオ・エリートをオーダーしました。その時に鳥山氏が特に こだわったのは、そのネックシェイプでした。そしてもう一つはマッチングヘッドスト ックの仕様でオーダーしたという事です。 それから、そのメイプル指板のブルーのスタジオ・エリートは鳥山氏のなくては ならないギターの一本として成長し、数々のレコーディングやコンサートをこなして きました。 その後、タイラーと鳥山氏は、消耗パーツ等の供給なども含めて時々連絡を取り 合うようになります。 そのような中で、タイラーは雄司のシグネイチャー・モデルを作らないか？と鳥山 氏に打診し、彼も快諾したという経緯がありました。 ここからこのモデルが完成するまでの約2年間、ジェイムス・タイラーと鳥山雄司 の音楽的なコール・アンド・レスポンスが始まったのです。 タイラーから鳥山氏への提案は、タイラーが18年間の歳月を費やして進化させ 完成させた現在のスタジオ・エリートでした。ボディー、ネック、トップ材は鳥山氏が 使っていたモデルと同じ物を採用しながら、ピックアップは、現在のタイラーの工房 内でワイヤリングされている最新のオリジナル。ミッド・ブースト・プリアンプは、タイ ラーのリクエストによりアップデイトされた最新のディメーター製。そして、リブド加工 されたボディー。一般的にはチェンバー加工と言われていますが、タイラーのオリジ ナルの加工方法で、ボディー内を肋骨（リブ）状に削りだしてあります。 18年間鳥山氏がプレイしてきた、スタジオ・エリートとタイラーが提案した最新の スタジオ・エリートのサウンドの違いに、鳥山氏は、すぐに気が付きました。 最新のスタジオ・エリートは鳥山氏が今まで弾き親しんできたものと比べると、ダイ ナミックレンジが広がったために、ハイとハイミッドが、少し出過ぎているように当初感 じました。しかしその後、鳥山氏は日々のレコーディングやライブ演奏をこのギターで 繰り返し試していく結果、実はレコーディング、バンド・アンサンブル、またヘヴィーに ミックスされた濃密なアンサンブルに於いてでさえも、彼の表現するエレクトリック・ギ ターのサウンドを余す事無く再現出来る事を、鳥山氏は経験し、感じ取り、タイラーが 何を狙ってこのスタジオ・エリートをここまで進化させたかを、充分理解するようになり ました。 余談ではありますが、鳥山氏は18年前の彼のスタジオ・エリートに対して逆に、音 の抜け方が物足りなく感じるようになり、最新のスタジオ・エリートの出音感に近づけ るように、モディファイのリクエストする程に至りました。 鳥山氏からタイラーへのリクエストは演奏上の要となるネックのシェイプでした。18 年前に鳥山氏がタイラーへリクエストした、そのネックシェイプは鳥山氏にとって、まさ に理想的な完璧なネックだったのです。 ちなみに巷の噂では当時そのようなジェイムス・タイラーのネックを『ランドウ・ネック』 と日本に於いては、言われていたそうです。 そこでタイラーは鳥山氏所有のネックを採寸し徹底的に検証して、『EXTRA THIN '59 SHAPE』としてそれを鳥山氏の確認のもとに再現しました。鳥山氏のこのネック へのこだわりは、ジェイムス・タイラー・ギターのこの素晴らしいネックフィールを自分 だけでは無く、もっと多くの日本のギター・プレイヤーに知ってほしいとの願いもあった からでした。 |
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YUJI TORIYAMA MODEL
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